顔のたるみの原因と、たるみを加速させる日常生活の要因を見てみましょう。
「目の下のたるみをどうにかしたい!」と、部位ごとに気になるたるみを改善したいと思う人も多いでしょう。
しかし目の下のたるみも、目の下以外のたるみも、結局は顔のたるみの一部分。まずは、顔全体のたるみの原因を見てみましょう。
たるみの原因は、大きく分けて3つがあります。
余分な皮膚は、脂肪とともに重力で垂れ下がってしまうので、たるみと化してしまいます。
以上の3つのたるみの原因が複合的に重なり、個人の特性に応じて顔の各部位のたるみを発生させるのです。
人は表情をつくるとき、必然的に顔にしわができてしまうもの。このしわは、顔の表情筋が収縮するときに発生する「表情じわ」と呼ばれるもので、一般的に表情の変化と共に消え去ります。
小じわは、表情じわと似た箇所にできるのが特徴。これは、加齢による表情筋の衰えが原因であると考えられています。
筋力は年と共に低下していきます。それは表情筋も同様。特に普段から表情の変化に乏しい方は要注意です。意識して表情にメリハリをつけるように心がけるか、表情筋トレーニングを習慣づけるなどして表情筋能力の低下を予防しましょう。
若いときは皮膚の上にお肉がたっぷり乗ってても、プルプルと艶やかな肌を保っていられるのに、どうして年を取ると顔のお肉は垂れ下がってきてしまうのでしょうか。その答えは、皮膚の下にあります。
脂肪層と皮膚層の間には、線維組織と呼ばれる細胞が無数に存在しており、脂肪が重力によって垂れ下がらないように皮膚の下に繋ぎとめています。しかし、加齢によってこの線維組織が劣化したり、繊維組織に繋がれている脂肪の重量が線維組織のキャパシティを超えてしまうと、線維組織は脂肪を繋ぎとめておくことができず、やがて脂肪の重量に負けて垂れ下がっていってしまうといった現象が引き起こるのです。
加齢はどうしようもありませんが、体脂肪のコントロールは生活習慣・食習慣を整えれば、予防できるはず。食べ過ぎに注意を払い、運動する習慣をつけて、太りすぎないように注意しましょう。
皮膚が老化によってシワが増えていくことはよく知られています。ですが、実は、お年寄りの方々でも特に皮膚にしわの多い方は、皮膚の能力が衰える老化だけではなく、紫外線の影響で発症する光老化の影響も大きいのです。
光老化とは、強い光に対して皮膚が防御策として真皮の上に厚い皮を形成し、それが顔の表面にしわやシミといった形で現れる現象のことを指します。また、それだけではなく、真皮の下に存在し、皮膚のハリを保つための線維である弾性線維が、お団子状になってしまう「光線性弾性線維症」と呼ばれる変化も曲者。
皮膚の老化対策としてのエイジングケアも大事ですが、光老化対策として紫外線予防にも気を遣うことを忘れずに。
そして以下の生活スタイルが、上の3つの原因を助長し、たるみ(筋肉、脂肪、皮膚の老化)を加速させる要因となります。
ちなみに、コラーゲンなどの減少や頭蓋骨の縮小などもたるみの主な原因となりますが、これらは加齢が原因であり、避けられないものです。
よって、別途治療法が必要となるわけですが、上の4点については日常生活が原因なので、自分で注意・改善ができます。たるみが生じる前に、あらためて自分の日常を振り返ってみましょう。